友達といると、自分はだいたい、じゃない方になる。可愛くない方、面白くない方、愛嬌のない方、才能のない方、魅力のない方、興味が湧かない方…。それは自分で過剰に思い込んでる部分もあるし、実際に知らない人や初対面の人からすれば本当にそうなんだろうなとも思う。だから友達のことを羨ましいと思ったり、劣等感を持ったり、自分にも平等に興味を持ってほしいと思ったり、そんなのどうせ無理と卑屈になったりした。けど、私のことをちゃんと知れば、好きになってくれる人もいるのに、見た目で、印象で判断して、私の良さを知ろうとしない人に対して、無理にアピールしたり、媚を売ったり、へりくだる必要はないし、むしろ分かってくれる人だけが分かってくれる方が、レア度が高くていいかもしれない。会員様限定。それに、可愛くて、面白くて、愛嬌があって、才能に溢れていて、魅力的で、興味を持たずにはいられないような友達が、私と対等な立場で仲良くしてくれているということは、見た目や印象がパッとしなくても、それでも仲良くしたいと思うポイントが内面にちゃんとあるということかもしれない。多くの人にまんべんなく好きと思われるのもいいけど、少数にしっかり好かれるのだっていいかもしれない。よく理解された上で好かれるのは、すごくいいかもしれない。親切なところより、穏やかなところより、尖っているところや、怒っているところを好かれたり、共感される方が、ずっといいかもしれない。好かれるために何かするよりも、好き勝手に振る舞っても、好かれる方がいいに決まってる。私も自分のこと好きになりたい。見た目も印象も良くないけど、自分とはこの先もずっと付き合っていくわけだから、内面のいい部分をたくさん見つけたい。あるといいな。
5/27
自分の世界が、ひどく狭くなっているような気がする。どうして。動き出したいのに、動き出さずにいる。どうして。自分は最高なんだって、言い聞かせて、前に進むしかない。やりたいことはなんだろう。自分が楽しくて、周りが楽しくて、誰かの役に立つこと。自分を必要としている人の役に立つのはもうごめんだ。利用されるなんて。自分が必要としている人の役に立ちたい。昔の自分のような人間のために。
5/55
5月55日、誰も存在しないその日に、迷い込んでしまった。5月55日には、天気も音もある。祝日のない6月を拒んでいたら、5月を引きずってしまった。雨の中買い物に出かけた。スーパーマーケットの自動ドアが開かないので、手動でこじ開けて中に入ると、電気はついていた。冷蔵庫も冷凍庫も作動している。ただ、誰もいないだけ。かごの中に、大根、食パン、牛乳、コーンフレーク、ヨーグルト、卵、カップ麺、レトルトのハンバーグ、ごま油、ポテトチップスを入れて、レジに持っていく。でも誰もいない。レジの使い方も開け方もわからないので、現金をトレーの上に置いて、レジ袋を1枚もらって詰めた。店を出ると雨がやんでいた。車が走っていない道路は、早朝に似ている。律儀に信号を守って家に帰った。トイレにかけてあるカレンダーは、31日で終わっているものの、パソコンの日付はちゃんと55日になっている。いつまでこの5月が続くのだろうか。いい加減友達に会いたいけれど、6月への不安は日ごとに大きくなっている。夜寝るのが怖い。
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